
あいも変わらず遠野ワールド発動中な天文部室のなぎ〜達。
しかし今日の彼女達は、一つの重大な問題に直面していた……。
「さてみんな、プレイしてくれたか?」
「去年の天文部のことがよくわかったよぉ」
「ふんふん……むむぅ、こんなゲームがでているとわ、よのなか
べんりになったのだな」
「うむ、日記を付ける必要もないからな。
で、みんなに読んでもらった通り、そろそろ考えなければいかん
時期だと思うのだが」
「ううん、そうだねぇ。ほかのクラブは夏休み前にとっくだしぃ」
「天文部は3年生になっても生活変わらないけどね……にははっ」
「そうはいうがな……いつまでもって訳にはいかんだろ、観鈴」
「………はて」
くるっ
「……みなさん、なんの話をしていらっしゃるんでしょうか?」
「……」
「……」
「……」
「………?」
ぶろろろろろ
「…………次期部長?」
どっごーーーーーーーーーーん
ぱらぱらぱらぱら
「………心外ですね……」
「なにが」
「………私は、3年間で天文部を優勝をねらえるチームにすると
約束したはずですが……」
「来年卒業だろーが、きさまは!」
「ま、まぁ落ち着いてよ往人くん」
どたどたどたどたどた
がらららららっ
「やは」
「晴子さん!」
「うわあ、2週間ぶりだねぇ」
「はっはっは、ちょっと夏の軽井沢にテニスをしに行っとってな」
「ほえ、なるほど」
「これは説得力があるねぇ」
「……マジにとらんといてくれへんか? で、何の話をしとるんや」
「新しい部長? なんや、なぎ〜が部長やと不満なんか?」
「時期的な問題だ。ほかの部はもうとっくだぞ。
晴子が辞めた時も去年の今頃だっただろ」
「うーん。去年はあんたみたいな人材があったからなぁ。
特になぎ〜は、逸」
「………ちるちる……今日はいつもより可愛いですね……」
「ナギィィィィ!」
『……』
「二人の世界に入ってるんじゃないっ!!」
スパーーーーーーーン!
パシパシパシッ
ぼんっっ
ころころころころ
「…………きゅう」
「……」
「……」
「……」
「……」
「な、なぎぃ!?」
外れた。首が。
そして辺りに散らばる部品。
「うわぁ、晴子さんがなぎ〜を壊したぁ!」
「い、いやそんな事よりもや!」
「なぎ〜……。お前、ロボットだったのか!」
「………違います……」
「何が違う?」
「………アンドロイドです……」
「同じだバカ者!」
「なぁんだ、ロボットなら」
「仮想人物を具現化する事も」
「お米券を偽造することだって」
「無理な話やないってわけや(そうか?)」
「以外とつまらん結論やったなぁ……」
「「「う〜ん」」」
「……。いや、そんなことよりもだ! どうしてロボットなんかが
この学校に居るのかという問題が……」
「そんな事はウチらの責任やないで」
「そうだよぉ、なぎ〜は私が入学した時からいたしぃ」
「(これだからこいつらと議論するのは嫌なんだ…)」
「……。もういい。ほら、とっとと直せなぎ〜」
「…………動きません」
「え゛」
「本当か佳乃?」
「うん、お姉ちゃんは何でもなおしてくれるんだよぉ」
「しかしなあ、う〜む」
どこからどう見ても、平凡な街角の診療所である。
「まあいい、とっとと入ろう。こらなぎ〜、みちる!シャボン玉
飛ばしてるんじゃない!」
そして診察室。だがなにか変な物がたくさん転がっている。
「………と、いうわけなんだが。何とかならないか?」
「ほう、それは非常に興味深いな」
「きりしまひじり、これはいったいなんなのだ?」
「うむ、いい質問だ。これはこのように背中に取り付け…点火!」
バウッ
ゴオオオオオオオ…
「と、空高く飛んでいくわけだ。私は飛ばなかったが」
「(どーゆー意味があるんだ!?)」
「………お姉さん……」
「ん?」
「………その人は………お姉さんです……」
「…………は?」
「私を姉呼ばわりする……」
「(佳乃、お前ロボットの妹だったのか)」
「(知らないよぉ)」
「私を姉と呼ぶ……君はだれだ?」
「いや……ですから、彼女がR・遠野なぎ〜です」
「はて?」
「………」
「む! ………むむ!!………むむむ!!!」
「…………」
「おーおーおーおーおーおー!!!」
うろうろうろうろうろ
「思いだせん」
どてっ
「私は……断じて君のお姉さんなどではない。一個人霧島聖だ」
「……違います…霧島聖ではありません………」
「なんだって!? おい!」
「……お姉さんです……」
ずるずるずる
「(こ……この間の抜けたやりとりなんとかならんのか!)」
「とにかく、私は君のお姉さんなどではない」
「………違いま」
「もういいなぎ〜。で、聖。直せるか?」
「私を誰だと思っているのだ?」
「………おね」
「それはもういいんだって、なぎ〜ちゃん」
「直してみせる。これ以上無いくらい、しっかりとな!」
佳乃の部屋で待つことになった往人達。
「あ、……あぁっ!? もしかして、……やっぱりあの!」
「何だ佳乃?」
「うんっとね……」
「あれは1年前のことだったよ…」
「おねえちゃんの所に診察に来た女の子がいてね」
「それはもう、とにかく綺麗で、優しくて、清楚で、
もうすっっっごくすてきなおねえさま…じゃない、ひとだったんだよぉ」
(俺の回りにはこんな奴しかいないのか?)
(((なにか言った?)))
(……全くもってなんでもありません)
「それがある日……」
『……!』
『うわぁっ!』
キキキキキキィッ!!!
ぐあしゃぁん!
『美凪…? 美凪! ………みなぎいぃ!!!』
「…こ………交通事故で……?」
「うん………」
「ものすごく悲しんだおねえちゃんは、それから三日三晩診察室
に閉じこもって、美凪さんそっくりのロボットを作ったんだよ」
「それがなぎ〜なのだな」
「(どこかで聞いたことのある話だな……)」
「最初お姉ちゃんは、なぎ〜さんをそれはもうかわいがって
いたんだけど……なぎ〜さん、なんの取り柄も無いでしょ?」
「全然そんな事は無いと思うが」
「(無視)それでおねえちゃん、はらをたてて…」
「で、なぎ〜さんをお化け屋敷に売り飛ばしちゃったんだ」
(とんでもない女やな)
(あんたも似たようなもんだと思うが…)
(ちゃうわい! うちはちゃんと…いや、まぁええわ)
ずずーん
「……え、えっと、暗くなっちゃったかな。
昔の話だよ。今は全然気にしてないから…
その、そろそろ終わったころだと思うよ。下へれっつごぉ!」
キィッ
「お、ちょうどいい。たった今直ったぞ、完璧だ」
「……おはこんばんちは」
「世話になったな聖」
「いやいや、なかなかにひねくれていて面白い構造だった。
あれを作った人間の顔が見てみたい物だな」
「……」
そこを通る謎の人影!
「……あの〜、こんばん……」
「!!」
「!!」
「!?」
「……?」
「……?」
(↓なぎ〜)
サッ
サッ
サッ
------------
サッ
サッ
サッ
(↑……なぎ〜?)
スパーーーン!
「コントを、やっている、場合かーーーーー!」
「きゃっ! な、なんなんですか、あなたは?」
「…………R・遠野なぎ〜です……」
「な、なんだ? あいつなぎ〜そっくりだぞ佳乃!?」
「美凪さんだよぉ」
「美凪さんは交通事故で亡くなったんじゃ……!?」
「えぇ? だれも死んじゃったなんて言ってないよぉ」
(゚Д゚)←異空間の不条理波で精神崩壊を起こした往人の図
(゚O゚)←その余波を貰った晴子の図
ぴかーん!
「思いだしたああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
キィィィィィン!
「にょわっ!」
「わたしは、わたしの究極目標*○×△□●●を佳乃と美凪と
なぎ〜とみちるとで●#$0¥するんだああぁぁぁ!!!!!!(一部検閲削除)」
ぐるっ
がしっ!!
「そのためにお前を作ったんだぞ、なぎ〜!」
「聖さん……。久しぶりだから仕方ないですけど、
患者の顔くらい見分けてください……」
「あ、あははははは……」
「なんなんだこの家は、歪んどる!」
「………ふぅ」
「なぎ〜、なにかこわいよ…」
「………(がさっ)………(きゅぴーん)」
かちゃっ
…この空の向こうには、翼を持った少女がいる。
「なぎ〜………? これ!?」
…それは、ずっと昔から。
「……点火」
ごぉっ!
「にょわっ!」
…そして、今この時も。
ゴゴゴゴゴゴゴ
「にょわわわわわわ!!」
…同じ大気の中で、翼を広げて風を受け続けている。
ドドドドドドド……
「にょわーーーーーーーーーー!!!」
「………いってらっしゃい」
『さようなら』
ぼてっ
「にょ、にょにょ〜」
ぐたっ
「…ダメ…です……か……。
……飛べない翼に、意味はあるんでしょうか……」
「なぎ〜よ……。意味は無くとも、ロマンはある!
日本でもそら、2千年まえの蓮の実が花を咲かせたことがあるじゃないか」
「……そうですね……。私も……………信じてみましょう……」
にこっ
『あ〜る』編 完
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